村田製作所とセイコーエプソン(エプソン)は27日、大幅に充電時間を短縮する「ワイヤレス急速充電システム」の共同開発に取り組むことで合意したと発表した。
今回、両社で共同開発を目指す小型・薄型の「ワイヤレス急速充電システム」は、充電時間に1〜2時間を要する既存の充電システムに対して、充電時間を10〜15分程度にまで短縮させるもの。ワイヤレス充電にすることで、機器ごとに分かれていた充電器を、一つの充電器に共有することも可能とする。
村田製作所は、小型・薄型モジュール、電源回路技術で実績を持っており、さらに新規事業として開発を進めるLiイオン二次電池は、大電流の急速充電が可能。開発では、急速充電バッテリー及び二次側(バッテリー)モジュールの開発、セラミックス応用技術、電磁界及び熱シミュレーション技術を担当する。
エプソンでは、従来から非接触の高効率電力伝送システム開発を行っており、認証システムとIC技術を保有している。開発では、ワイヤレス急速充電システム用ICの開発、高効率電力伝送コイル/システムライセンスの提供、システム開発、システムサポート、一次側(充電器)モジュールの開発を担当する。
携帯電話、携帯オーディオプレイヤー、ノートPCなど、モバイル機器が普及し、また、その高機能化が進んでいる中で消費電力も増加しているため、一度の充電で、使用可能な時間をいかに伸ばすかが大きな課題となっており、今後は充電頻度も増えることも想定されていた。
両社は3年以内の実用化を目指して、共同開発に取り組む。共同開発における試作品は、10月2日から6日に開催される「CEATEC JAPAN 2007」(幕張メッセ)の村田製作所ブース、及び、11月14日から16日に開催される「Embedded Technology 2007」(パシフィコ 横浜・)のエプソンブースにて出展の予定。